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輸送手段が発達した現代では、産地直送の新鮮な食材が、当たり前のように毎日
の食卓に並びます。また、食べきれなかった物は冷蔵庫に入れておけますし、冷凍
食品も多く出回っています。
ところが、輸送手段も限られ、現在のように冷蔵庫や冷凍食品などが普及していな
い時代には、『たべものを保存すること』そのものが大変でした。
魚介類や肉類を始め、食品はそのまま放置しておくと『酸化』されて腐敗します。
『酸化』とは、わたしたちの身の回りで絶えず起こっている現象です。それは食品に
限りません。たとえば、酸素と反応すると物が燃えたり、鉄が錆びたりする現象も
酸化です。
食品は空気中の酸素と反応し、過酸化物ができて分解します。この現象が、たべ
ものの腐敗です。したがって、たべものを保存するには、酸化しないようにすること
が必要なわけです。
こうした酸化を防止するために、フィトンチッドが利用されてきたのです。
フィトンチッドの働きが、たべものの鮮度保持には欠かせない存在だったからです。
また、フィトンチッドは、食中毒の原因となるような細菌に対しても効果があります
から、たべものの保存ばかりか、たとえば『なまもの』を食べる際にも、さまざまな形
で利用されてきました。
昔の人たちは、智恵を働かせて、いろいろな工夫を重ねてきたのです。
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